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CONATUS / 私であることの試み

10/22/2022 _ 11/13/2022

Artworks

  • コナトゥスの目つきで / With the eyes of Conatus

    岡部さんという難病患者と作者が出会って生まれた時間を、VRというニューメディアでどのようにドキュメントとするのが可能かについて検討した作品。 映像において前提とされやすい矩形の画面で1つの時間が流れる編集とは違い、形状や位置、回転やスケールといった形相が可変なオブジェクトとして映像やテキストを配置することで、さまざまなデバイスに矯正された現代の視覚や時間感覚を解体することをVRで試みる。

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  • Times in Times

    VR睡眠という行為をするバーチャルワールドの人々の対話や回想をめぐる3DCGを用いた映像作品。 \n プロジェクターとともに作品を販売しており、購入者が漏洩する光とともに作品を自在にインストールすることができる。

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Artist

  • Michibumi Ito

    VRなどを用いた映像やインスタレーションによって、規模や距離、時間や知覚といった物理法則、そして言語体系や世界の認識の仕方が、そもそも別のあり方でありえたかもしれない状況を提示する。宗教や病理のリサーチを元に、VRが生むヴァーチャルなイメージとの比較を通し、生命の倫理に関する思弁と、現代のインターネットやデバイスなどが取り巻くメディア環境の中で他にあり得たかもしれない身体と〈わたし〉や〈わたしたち〉について考えている。
    《クロールする蛹のためのレクチャー》(2021・TIME MACHINEなど)では、ハンモック状の筐体の上で全身を捻らせることにより、ミミズや魚や、あるいは形を持たない生物など、人間以前/人間以後の身体を駆使してプレイするVRを発表。
    《XipeTotec Reality》(2021・渋谷PARCO)では、トウモロコシの神を模すために生きた人間の皮膚を剥いで着たアステカの祭りをリサーチし、現代においてアバター(英語ではSkin)を着て生活するVRの世界を思索した。