Orb / Rot

大原崇嘉 | Takayoshi Ohara・2026

ワイヤーロープで吊るされたディスプレイは、ねじり振り子の原理により往復する回転運動を続けている。画面には、静止した石の周囲を回転しながら撮影された映像が表示される。回転するディスプレイと、映像を撮影したカメラは互いに異なる周期をもち、その関係は同期と非同期を繰り返す。
そのなかで、映像には石の周囲を回転する運動と、石そのものが回転しているように見える運動という二つの現れが生じる。 両者を通して、映像は、他視点への同一化を前提としてきた光学的/遠隔的な視覚体験と、観者との身体的関与を通して現前する触覚的/近接的な視覚体験とのあいだを移ろう。