Web as a Medium
"Web as a Medium"は、コードベースのアートにおける主要なメディウムとしてのWebの特徴に焦点を当てた展覧会で、Webを主な表現媒体とする10人のアーティストの作品が展示されます。
また、本展覧会はTezosのNFTプラットフォーム objkt.oneとのコラボレーション・プロジェクトでもあり、5月16日にはobjkt.oneのプラットフォームでNFTのスペシャル・ドロップが予定されています。
Artists:
0xhaiku
exonemo
Canek Zapata
Damjanski
Jan Robert Leegte
Joan Heemskerk
Kitasenju Design
Leander Herzog
Violet Forest
Yehwan Song
ステートメント
2021年に美術史においても無視できない世界的に大きなトレンドとなったNFTは、アーティストやハッカーらによって様々な探求と実験が行われてきたテクノロジーである。しかし、3年が経過した2024年現在もNFT作品の出力形態の多くは画像や映像、コードであり、Webブラウザ上で閲覧するという体験は変わらない。画像、映像であれば再生場所にはあまり依存しないが、コードベース作品のほとんどはHTML / CSS / JavaScriptによって作られており、その実行環境が非常に重要である。つまり、多くのNFT作品、とりわけコードベースの作品にとってはWebブラウザがキャンバスであり、主要なメディウムと解釈できるのではないだろうか。今日のデジタルアートはWebの存在なくしては成立しないのである。
Webとアートの歴史を考えるにあたって、net.artのムーブメントについて触れずにおくことは出来ない。Fluxusを祖先とし、インターネットを新しいメディアとして使用するそのアートは、ソビエト連邦の終焉とベルリンの壁崩壊の最中の東ヨーロッパで興隆した。中心的な役割を果たしたのは、NettimeやSyndicateといったメーリングリストである。コミュニケーションを促進するその新しいツールが、アーティストたちのグローバルな連携と実践を後押しした。net.artの作品は、新しい技術を活用したり、あるいは抵抗したり、純粋な遊戯的なものから議論を引き起こすものまで、新鮮なアイデアに溢れた多様な試みの集合体であった。例えばASCII文字を使用した作品を作り出すVuk Ćosić、ブラウザをクラッシュさせてしまうような過激なサイトを立ち上げたJODI、ウェブサイトをコピーし改変して公開する作品で公共メディアの転覆を試みた0100101110101101.orgなど、さまざまな方向性の活動や作品が存在する。
インターネットの登場がグローバルなムーブメントを引き起している最中、日本からもウェブをメディウムとして使用する実践が立ち上がる。遡ること91年には、電話網を使って100人近い芸術家、作家、文化人の作品やメッセージにアクセスすることを試みた展覧会「電話網の中の見えないミュージアム」が開催される。世界中の人々がアクセスできるミュージアムという、ウェブのあり方を先取りする展覧会である。96年には、世界中に設置された8つのサーバーに分散されたWebサイトでオンライン上の博覧会「Internet 1996 World Exposition」が開催され、そこに出品するために結成された日本のグループsensoriumが、ウェブにアクセスすることで生きた世界を体験できるというインターネットの可能性を拡張する実践を行った。こうした日本の素早い動きの背景には、新しいネットワーク技術の推進を望むNTTなどの巨大企業の後押しがあったということも付け加えておきたい。
2000年代前半には、NEEN Manifestがインターネットアートの新しい動向を定義するテキストを編んだ。Rafaël Rozendaalを筆頭にムーブメントとなったその運動は、過激とも言える90年代の政治性や批評性とは異なり、軽やかで、遊び心に溢れた、どちらかというとパーソナルな感性を表出するような作品の傾向を持つ。ウェブというテクノロジーが当たり前に身近に存在するようになった環境下で、そうした道具のあり方を掘り下げるのではなく、その使用において新しい(ときには無駄な)使用法を編み出していこうという思いが、そのテキストには込められていたように思う。
2010年代はTumblrやYouTubeといったSNSが流行し、WEB2.0と呼ばれるユーザーたちが自分自身のコンテンツを発信し始めた時代である。既存の美術領域とは異なる新しいデジタルアーティストたちが毎日のように新鮮なイメージを作り出し、それらがリポストされることによって世界中を駆け巡る。例えば、インターネット発の音楽ジャンルであるVaporwaveは、ミームの方法論によりその勢力を拡大し、同時に視覚的な面でも固有の美学を生み出した。オンライン上でデジタルアートを販売する試みとして、Rafaël Rozendaalの自身のウェブサイト作品を販売するために契約書「Art Website Sales Contract」が話題となる。自身のGIF作品を販売するマーケットプレース「The GIF Market」というKim Asendorfの試みもある。これらの実験は、NFTの出現を先取りしていたとも言えるだろう。exonemoが立ち上げたグループIDPWが開催したインターネットをテーマにした作品やグッズを販売するイベント「THE INTERNET YAMI-ICHI」は世界中の都市に移動していく。オンラインで生まれた文化はインターネットを飛び出し、リアルな世界のあちこちに出現し始めたのである。
もう少し美術に近い領域ではポストインターネットアートと呼ばれる動きがある。ミレニアル世代と呼ばれるインターネットと共に成長した人々がインターネットに氾濫するイメージから影響を受けた作品を作り出した。Marisa Olsonの発言や、Gene McHugh「Post Internet」などがよく参照されるが、そうした状況を背景とした作品群は、オンラインだけでなく展覧会などを介してリアルな作品としても成立するものであった。DIS Magazineがキュレーションしたベルリンビエンナーレでその動きは頂点を迎える。「ポストインターネットアート」はバズワードとなったことで、領域外の人々からの多くの誤解と、既存の美術界の人々の強い拒否感情を引き起こしもした。その点は、投機的なイメージがついて忌避される傾向のあるNFTと共通しているとも言える。
こうした試みは、Webのアートにおける新たな可能性を提示した。今日、NFT作品のプラットフォームでは画像、映像、コードといった多様な形態の作品がサポートされており、それらが並列に並べられている。しかし、それらの作品の中でその実行環境であるWebの特性を意識した作品はどれくらい存在するだろう?Webがまだ目新しく実験的だった時代から、ブロックチェーンという新たなメディウムが加わる現代に移る中で、Webを主要なメディウムとする作品はどのような進化を遂げたのか。その現在地を確かめるべく、”Web as a Medium”のテーマのもと、10名のアーティストと共に展開するのが本展である。
以下は、本展の参加アーティストとその作品の紹介である。
0xhaikuは、 誰もが参加できるシステムとしてのリレーショナルアートをテーマにしており、コンセプチュアルでありながら詩的な表現を探求している。今回の作品《[DEPRECATED] The Grand Canal, Venice》は、Web用HTML標準から廃止されたmarqueeタグのみを使用したアニメーション作品。ブラウザの仕様によっていつかは動かなくなる運命にある作品が、永続性を謳うブロックチェーンの上に存在し、たとえ動かなくなる日を迎えても残り続ける。こうした脆弱性も0xhaikuは詩的であると捉え、Webそしてブロックチェーンをメディウムに選ぶ。
exonemoは、千房けん輔と赤岩やえによるアーティスト・デュオ。ネットワーク時代の人間の身体性や感情を、デジタル/アナログメディアを掛け合わせ、批評的かつユーモラスな切り口で表現している。今回の作品《Find My LOVE - Infinite Computer Theorem》は、コンピューターがランダムに文字を生成し続け、”LOVE”の文字が見つかるまでそれを繰り返す作品である。Webが普及し始めた90年代後半はカオスで、ランダムな要素に溢れた世界だった。各々が自身の熱狂を発信しそれらが偶然出会い、何かが生まれる。《Find My LOVE》は、そんな懐かしき”あの頃のWeb”を想起させる作品のように見える。無機的なテクノロジーにもノスタルジーやエモーショナルな感覚は宿るのかもしれない。
Canek Zapataは、文章や言語の自動化モデルの探求を中心に活動するネットアーティスト。作品《Lands》は、AIを活用した生成文学作品である。左右に配置された詩と画像、そして同時に流れるレトロな音楽は、昔ながらのコンピューターゲームを連想させる。
Damjanskiは、アート作品としてのアプリの可能性を探求しているアーティスト。《Nude Study RGB Dance》は、彼が開発したアプリ《Bye Bye Camera》を使って撮影された映像作品。人物の痕跡が消された映像は、テクノロジーにどっぷり浸かった人類がいなくなったディストピア世界を連想させる。
Jan Robert Leegteは、インターネット上で、作品を制作した最初のオランダ人アーティストの一人。彼の作品《Text Document out of Focus》は、彼が2008年にFlashで制作した作品を現代の技術で再制作したもの。シンプルなテキストエディタをモチーフにした本作は、SNSが今ほどアクティブではなく、Webがまだホームページ中心だった時代を表しているように感じる。
Joan Heemskerkは、WWW作品を制作するオランダの現代アーティスト。アートコレクティブJODIのメンバーとして、ネットアートの黎明期から活動を続けているパイオニア。本作《This Is Not A》は、objkt.one のWebサイトをもとにしてつくられるQRの作品。QRコードはその作品が表示されているWebサイトを参照しており、自己言及のフィードバックループを繰り返す形になる。コードが実行される場所によって、その振る舞いが変わる、まさにWebの特性を反映した作品と言える。
Kitasenju Designは、見慣れた風景に違和感を与えることを目指し、視覚表現の探求を行うアーティスト。本作《Brutal Divs》は、CSSをメインに使った作品。Brutal Web Designという、実験的なWebデザインの探究運動にインスピレーションを受け、Webサイトの視覚要素を構成するCSSによってグラフィックを作り上げている。ブラウザの仕様に強く依存するCSSを使った本作の主要なメディウムは間違いなくWebと言える。
Leander Herzogは、ウェブ上でのジェネレイティブでインタラクティブな抽象表現に重点を置くアーティスト。《Downloads》は、HTMLタグをプログラムで動かし、ミニマルだが複雑な動きをつくる作品。コードで描かれるブラウザベースのアート作品で多く用いられるCanvasではなく、敢えてプリミティブなHTMLタグを用いるところに2006年からコードでアートをつくるLeander独自のスタイルが伺える。
Violet Forestは、新たなテクノロジーを使った新しいプロセスやテクニックを見つけることに重点を置くアーティスト。彼女の作品《OMG LOL Metaverse》は、ミニゲームのような感覚で物語を進めていく作品。Web黎明期を思わせる作品のインターフェースを操作していけばやがて人々が夢想する”Metaverse”に到達する。
Yehwan Songは、ユーザー中心ではない、多様な独立したインターネット・スペースの創造を専門とするアーティスト。彼女の作品《Oh Yes Everything's Fine》は、オンライン上で蔓延る抑圧を題材にした映像作品である。ウィンドウは情報を表示するための窓であり、Webの象徴的なモチーフであるが、映像の中の女性はそれらに取り囲まれ、押さえ付けられそうになりながらも「Everything's Fine」と語っている。その状況はインターネットによって生まれた問題を風刺しているようにも見える。
彼ら、彼女らはそれぞれに異なるアプローチで、Webをテーマにしてその特性を組み込んだ作品を発表している。アーティストとして、自らの作品にどんなメディウムを採用するか考えることは当然のことのように思えるが、NFT作品としてオンライン上に流通するコードや画像、映像などのデジタルアートのメディウム性について意識しているアーティストはさほど多くないように感じる。なぜプリントではなく画像なのか。なぜ映像ではなくコードなのか。なぜアプリケーションではなくWebなのか。そしてなぜNFTなのか。Webのメディウム性をテーマにした実際の作品群を前にしたとき、これらの問いに対する解が少しだけ見えるかもしれない。
また、今回の展示はobjkt.oneとのコラボレーションで、全ての作品はTezosチェーンの1/1としてmintされている。数あるチェーンの中でも、Tezosは早くからアーティストとりわけデジタルアーティストに支持されたチェーンである。他の主要チェーンであるEthereumと比べると、スマートコントラクトの柔軟さや技術的実験のハードルの点で、少し劣る部分はあるかもしれない。しかし、Tezosのコミュニティが醸成するカジュアルな空気感や手頃なGas代やフレンドリーな作品価格から来る”軽やかさ”はこのチェーンの特徴である。Webは様々な要素が相互作用し合う、複雑で奥行きを持ったメディウムであるが、そのWebをベースとする作品が軽やかなTezosのチェーン上でNFT作品となったとき、どのような特性が見えるのか。
今回の展示が、メディウムとしてのWebの特性を改めて見つめ直し、これまで行われてきた探究の先に発展していくデジタルアートの可能性を考える一助になれたらと願っている。
文=NIINOMI / 庄野祐輔
Artworks
Find My LOVE - Infinite Computer Theorem
作品を見るInspired by the "Infinite Monkey Theorem," a thought experiment in which a monkey randomly typing on a keyboard could one day write the work of Shakespeare.
When you click the button on the page, the computer will continue to randomly generate letters until a connection to the word LOVE appears. It may be found immediately, or it may be hard to find. It is the same as finding love in your life.Brutal Divs
作品を見るThis work is a generative art created using only CSS styles and Div tags. The style and form are inspired on the web design style "Brutalist Website" and the architectural style "Brutalist Architecture".
[DEPRECATED] The Grand Canal, Venice
作品を見るThis work is animated using only the marquee tag, which has been deprecated from the HTML standard for the Web. Therefore, the behavior is not guaranteed with browser types and version updates.
Nude Study RGB Dance
作品を見るIn collaboration with Julia Seal, a movement artist, a choreography was crafted inspired by the RGB color theme.
Oh Yes, Everything's Fine
作品を見る'Oh Yes, Everything's Fine,' satires represent the online platform where raw content and genuine dialogue are systematically suppressed, while polished, fabricated narratives flood the digital sphere.
OMG LOL Metaverse
作品を見るOMG LOL Metaverse is an ode to the Web 1.0 days of neopets, net art, geocities.
Lands
作品を見るThis is a collection of poems generated with js, under certain cut and paste instructions. (o^ ^o)/
Artists
0xhaiku
アーティスト
エンジニアを経て、Web3におけるアートの可能性を試すために匿名で活動を始める。「誰もが参加できるアートの仕組み」を研究テーマとし、コンセプチュアルでありながらも詩的な表現の探求も進める。Kitasenju Design
Web,XR,NFTなど、インタラクティブメディア上で日々、新しい視覚表現の実験と実装を行っている。主な実績としてAudio Achitecture展、Media Ambition Tokyo, 魔法の美術館展での展示。雑誌広告、山梨メディア芸術アワード、Proof of X展のデザインワークなど。
Jan Robert Leegte
Jan Robert Leegte (born 1973, The Netherlands) is one of the first Dutch artists to work on and for the Internet since the 1990s. In 2002, he shifted his main focus to implementing digital materials in the context of the physical gallery space, aiming to bridge the online art world with the gallery art world, making prints, sculpture, installations, drawings, and projections, connecting to historical movements like land art, minimalism, performance art, and conceptualism. As an artist Leegte explores the position of the new materials put forward by the (networked) computer. Photoshop selection marquees, scrollbars, Google Maps, code, and software are dissected to understand their ontological nature.
His work has been exhibited internationally (Whitechapel Gallery, Stedelijk Museum Amsterdam, van Gogh Museum, ZKM Karlsruhe, Centre Pompidou, Museum Ludwig Budapest). He is currently represented by Upstream Gallery Amsterdam.
Jan Robert Leegte lives and works in Amsterdam, the Netherlands.exonemo
exonemo is a Japanese artist duo comprised of Kensuke Sembo and Yae Akaiwa. Currently based in New York, exonemo began its activities on the Internet in 1996. Since then, they have been expressing human physicality and emotions in the network age through critical and humorous approaches, crossing digital and analog media. Their awards include the Golden Nica at Ars Electronica (2006) or the Agency for Cultural Affairs’ Art Encouragement Prize for New Artists (2021), receiving recognition from both the media art and contemporary art fields. They have exhibited online at the Whitney Museum of American Art (2019) and in a major solo exhibition at Tokyo Photographic Art Museum (2020), as well as in many other international exhibitions. Their other activities include "The Internet Yami-Ichi," an event they launched in 2012, has resonated with the Internet generation and spread to more than 30 cities worldwide, and has been featured by major international media such as The New York Times, The Guardian, and Libération.
Damjanski
Damjanski is an artist living in a browser. Concerned with themes of power, poetry and participation, he explores the concept of apps as artworks. The app 'Bye Bye Camera' is the camera for the post-human era. Every picture people take automatically removes any person. The app 'Never Not There' transformed the ZKM museum in Karlsruhe and the Centre Pompidou in Paris into dystopian server rooms and the 'LongARcat' app creates long cats in Augmented Reality.
In 2018, he co-founded 'MoMAR', an Augmented Reality gallery app aimed at democratizing physical exhibition spaces, art institutions and curatorial processes within New York’s Museum of Modern Art. WIRED covered the launch with the headline "Augmented Reality Is Transforming Museums”. In 2019, he created an online space that only programs can access. This software performance, called 'Humans not invited', first hit Reddit’s front page before it was shown at the König Galerie in Berlin.
In 2023, he launched 'Still Here', a site-specific and permanent Augmented Reality sculpture of himself floating above the entire island of Manhattan in New York.
His work has appeared internationally at the ZKM Karlsruhe, Centre Pompidou, NRW-Forum, Postmasters, Roehrs & Boetsch, Pioneer Works, König Galerie, MoCDA, Tropez, Import Projects. Currently Damjanski resides in New York.Joan Heemskerk
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Violet Forest
Violet Forest is a digital artist & creative technologist currently working at Meta as a Technical Artist. She holds a Masters in Fine Art in Art & Technology from the School of the Art Institute of Chicago (2016) and is the co-founder of cybertwee, a collective that explores the intersections of technology & cuteness.‧*̩̩̥͙ Work from Cybertwee has been acquired by Rhizome, the leading art organization dedicated to digital art and culture, affiliated with the New Museum in New York.
Violet's artistic practice is mainly focused on finding new processes and techniques with emerging technologies like web art, game art, virtual / augmented / mixed reality, and generative AI art, to name a few different media. She uses a range of tools like javascript, Unity, computer vision, arduino/DIY electronics, shaders, and touchdesigner to make interactive art.
Violet became involved in NFTs in 2021 while collaborating as a front-end developer with the Tezos NFT platform Hic et Nunc. She has shown my work in solo and group shows at institutions like Birmingham Open Media (UK) & Panke Gallery (Berlin) as well as participating in prominent online exhibition such as 'E-motions', curated by renowned AI artist Claire Silver for Unit London Gallery.Leander Herzog
Leander Herzog (1984) is a visual artist based in Switzerland, creating images with code since 2006. His focus is generative and interactive abstraction on the web. Currently he combines his experience from building websites and digital products with generative art and the new potential NFTs present.
Canek Zapata
Canek Zapata (Mexico City, 1985)
Editor, curator and net art.
His work focuses on the exploration of automated models of writing, languages. visuals of the internet and net art. Studied at UNAM. He attended the 2016 Photographic Production Seminar of the Centro de la Imagen. He obtained the scholarship from the Fundación para las letras Mexicanas (2015-16). He has exhibited at the Centro de la Imagen, the Cuartelito, MUAC, the XIII FEMSA Biennial, Carrillo Gil Museum, Proyectos Multipropósitos, Aleph Festival and the Visual Art Center of the University of Texas in Austin. his work has been anthologized in the Electronic Literature Collection Volume 4. He has curated exhibitions in the Libertad Gallery, the Museum of the City of Querétaro and the Oaxaca Book Fair, The Wrong Biennial 2019-20 and Casa Equis. He is an editor and programmer at the electronic literature publishing house https://brokenenglish.lol/ He was editor of the magazine 404 of the Centro de Cultura Digital. He was co-curator of Zona Hipermedial with Doreen A. Ríos, at the Centro de Cultura Digital. He is a specialist in digital culture, generative systems such as automatic writing and LLM, the internet art, glitch art and memes. He has published texts in Revista de la Universidad, PaperMag, Excelsior, horizontal, Revista 404.TierraYehwan Song
Yehwan Song is a Korean-born, New York-based web artist specializing in creating non-user-centric, unconventional, and diverse independent internet spaces. The primary focus in Yehwan's projects is on exploring the discomfort and insecurity experienced by marginalized users, which is often hidden beneath the facade of technological utopianism, marked by excessive comfort, speed, and ease of use.
Events
- ended2024.5.10 09:00 _ 2024.5.10 12:00
"Web as a Medium" Opening Reception
"Web as a Medium"のオープニングレセプションを開催します。 予約不要でどなたでもお越しいただけます。 東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 maruka 3F