本作品は、様々な人工あるいは自然メディアが交差しながら生じる複雑な相互作用を、独自に開発したセルオートマトン上で生成的に展開するものである。セルオートマトンとは、画面を多数のセル(単位領域)に分割し、それぞれの状態をルールに基づいて計算し更新していく手法であり、本作品ではその演算がリアルタイムに行われている。画面上には複数の「種」に相当する色が存在し、それぞれが様々なルールに基づいて増殖・共存・淘汰を繰り返す。さらに本作品は、周囲の人間の活動量を検知し、その値をセルオートマトンのパラメータに動的に反映する仕組みを備えている。人工同士・自然同士、あるいは人工と自然の関係性を問わず、これらの多様な相互作用が重なり合うことで、全体として自律的かつ変動的なダイナミクスが生成される。
Mutual Field
Kazuhiro Tanimoto・2025
